社台スタリオンステーション(北海道安平町)で6日、種牡馬展示会が行われた。新種牡馬のイクイノックス(牡5)、シュネルマイスター(牡6)、グレナディアガーズ(牡6)をはじめ、29頭がお披露目された。この日、午前と午後の2部制で行われた展示会には、約1000人の関係者が牧場に訪れた。

 

グレナディアガーズは社台スタリオンステーションのけい養馬では初のフランケル産駒だ。父は14戦14勝の無敗でキャリアを終え、12年に獲得したレーティング140ポンドは今もなお、史上最高の評価となっている。その子どもとして、20年朝日杯FSをレコードで制覇。昨年の阪神C2着を最後に現役生活を終え、昨年12月28日に同牧場に到着した。

 

同SSの徳武英介場長は「意外にも父の産駒の勝ち距離の平均は9・55ハロン、祖父のガリレオが10・43ハロン。フランケル産駒のマイル適性馬はとても貴重なのではと思っています。早い時期から古馬まで、高速スプリンター、マイラーのまま引退しております。重心が低く、きびきび歩く姿を目に焼き付けていただき、BCフィリー&メアスプリント勝ち馬の母(ウェイヴェルアベニュー)が英国に渡り、日本に来て、本馬を生みました。そして本馬がこの先日本でどのような活躍をするか、どのような物語を描き続けるか、ぜひご協力をお願いしたいと思います」と語った。

 

会場には現役時代に同馬を管理した中内田師も登場した。師は「現状の日本の競馬のスタイルにこの馬は合うんじゃないかなと思います。2歳の早い時期から結果を出してくれ、古馬になっても心身ともに成長してくれていましたので、早い時期から対応してくれる種牡馬の1頭なのかなと思います。種牡馬としてみなさまにサポートしていただければ、個人的にすごくうれしく思います」と話した。

種付け料は150万円に設定されている。