今年の注目新種牡馬を紹介する。

ファストフォース

父ロードカナロア

母ラッシュライフ(サクラバクシンオー)

■けい養先 アロースタッド

■戦績 29戦7勝

■主な勝ち鞍 21年CBC賞、23年高松宮記念

■種付け料 80万円。

デビューは3歳時の19年6月。12着に敗れると、その後5戦未勝利でホッカイドウ競馬へ移籍した。

門別で4戦3勝とキャリアを重ね、中央へ再転入。芝1200メートル戦で2連勝すると、5歳時のCBC賞に格上挑戦。当時の日本レコードを更新する1分6秒0で走破し、重賞初挑戦で初勝利を挙げた。続く北九州記念で2着となり、サマースプリントシリーズの王者に輝いた。

その後は白星こそないものの、芝短距離路線の重賞で2着2回、3着1回と活躍。7歳時の23年高松宮記念では、降雨で力のいる不良馬場をものともしないパワフルな走りで、12番人気ながらG1初制覇。鞍上の団野大成騎手にキャリア初のG1勝利をプレゼントし、これが引退レースとなった。

父、母父ともに記録にも、記憶にも残る名スプリンター。産駒にも類いまれなるスピードが受け継がれることだろう。

<現役時に管理していた西村師>

この馬は西村厩舎に初のG1タイトルをプレゼントしてくれた馬です。私にとって、とてもとても大好きな馬で、種牡馬となってとてもうれしいです。この馬のセールスポイントは芝1200メートルを1分6秒0で走る素晴らしいスピード、不良馬場でも勝ち抜くパワー、道営でも実績を示したようにダートでも走れる万能性、この素晴らしい馬体、サンデーサイレンスが入っていない血統背景、これらをすべて持って種牡馬として成功すると私は思っています。ロードカナロアの後継種牡馬として成功すると思っています。