日本料理は、世界でも最も繊細で、素材の味を主にした料理だと思います。きめ細かく、そしてなおかつシンプルな食べ物を作り続ける日本文化はすごいと思います。
それでも、たまに「え!? なぜ日本にないの?」と思えるほど繊細で、面白い食べ物を世界で見てきました。
以前ピザの生地についてこのコラムで書きました「シーチキンピザ」もそうですけど、今回はフライドポテトに「あっ、日本にないかも」と気がつきました。
まず、ジャガイモというと、ポテトサラダ、ポテトグラタン、ベークドポテト、肉じゃがなど、た~くさんの料理がありますよね。
でもやっぱり代表的なのはフライドポテトですね。アメリカではフレンチフライ。イギリスではチップス…このベルギー生まれの食べ物は世界中で愛され、食べられています。ということは「ありふれた食べ物」と言ってもいいのかもしれません。
日本の皆さんもフレンチフライやポテトチップが大好きですね。つい先日、マックのポテトがSサイズだけになってしまって大騒ぎとか。それだけポテトが人気あるってことですよね。
ある漫画で「ありふれてるというと、あまりよい意味に取られないかもしれないが、反対に完成されているとも解釈できる」と読んだことがあります(味っ子IIだったかな?)。
同じような料理法で出来上がったフライドポテトですが、それでも進化しているのです。日本になぜ広まっていないの? と思えるぐらいです。実に(作り方が)面白く、そして何より美味しいフライドポテトがあるのです。
そのひとつが、Batata Rodela(バタータ・ロデーラ)。ポテト丸切りの意味です。ジャガイモを厚めに輪切りにしてフライするだけ。外がカリッカリに揚げられて、中身が薄めだけどホクホクしている。最高です。
もうひとつは、日本で見たことがあります、Batata Palha(バタータ・パーリャ)。ポテトの藁とでも訳しますか(笑い)。冷めてもパリパリして、とても美味しい。袋で売っているポテチより断然いいよ。
それ以外に、Batata Espiral(バタータ・エスピラル)。スパイラルに切ったポテトを揚げたものです。見かけも楽しいし、美味しいし、これまた最高です。
でも、極め付けがBatata Soufle(バタータ・スフレー)。ポテトを横3~5ミリ程度の厚さに切り、水分を取って高温の油で揚げると膨らむのです。膨らんだら低温の油で2度揚げして、全体に火を通すと膨らんだまま出来上がる。見かけも面白いけど、これは美味!
ふっくらとした感触とカリカリ感が同時に味わえます。強いて言えば、フレンチフライとポテチの両方のよさが味わえる料理です。これなんか、かなり日本らしいと思いますな(外国人の視点だから違うかな?)。
少し料理の腕がある方なら家でも作れますよ。是非トライしてください。他の方のリンクですけど、youtubeに作り方を見つけました。
https://www.youtube.com/watch?v=IM-BDfKHfaI
皆さん、是非トライしてください。で、食べる前にでも食べた後にでも構いません。必ずジムに行ってくださいw。美味しいので食べ過ぎて、太ってしまいますから(笑い)。
(サンパウロからアレックス。写真も)
- バタータ・スフレー。ふっくらして食べるとカリカリ感があって、何とも美味
- どこにでも見られるポテトフライですね
- バタータ・パーリャ。冷めてもパリパリして、とても美味しい