アカデミー賞の準備が始まったドルビー・シアター。当日は目の前の道路は封鎖されて、レッドカーペットが敷かれます。スターたちはこのカーテンをくぐってシアターへと歩いて入るんですね
アカデミー賞の準備が始まったドルビー・シアター。当日は目の前の道路は封鎖されて、レッドカーペットが敷かれます。スターたちはこのカーテンをくぐってシアターへと歩いて入るんですね

26日アカデミー賞授賞式

 26日にはいよいよハリウッド最大の映画の祭典「アカデミー賞授賞式」が開催されます。アカデミー賞授賞式が開催されるのは、ハリウッドにあるハリウッド&ハイランド・センターに隣接するドルビー・シアター。コダック・シアターとして2001年にオープンした同劇場は、2012年からドルビー・シアターに名称を変え、2033年までアカデミー賞授賞式の会場となることが決まっています。

150メートルのレッドカーペット

 スターの手形や足型が刻まれたチャイニーズ・シアターに隣接するハリウッドの観光名所なので訪れたことのある方も多いかもしれませんが、1階の通路から2階のドルビー・シアターの入り口へは、「アカデミーウォーク」と呼ばれるあの有名な階段があります。ハリウッド大通りに設置されたプレス席でインタビューや写真撮影を終えたスターたちは、このアカデミーウォークを通って劇場へと入っていくわけです。通路の両側にはショップが軒を連ねていますが、アカデミー賞当日はもちろんすべてのお店は休業。ハリウッド&ハイランド・センター全体が前夜から一般人の立ち入りができなくなり、周囲の道路もすべて封鎖されます。ハリウッド大通りから続くレッドカーペットは、階段を上った真正面の入り口まで150メートルもの長さになります。

授賞式当日のレッドカーペットの様子はこんな感じ(2014年撮影)
授賞式当日のレッドカーペットの様子はこんな感じ(2014年撮影)

この時期外せば会場見学できます

 このドルビー・シタ―は、アカデミー賞専用の劇場ではないため、普段は舞台やミュージカルなどの上演、コンサートなど様々な催しが行われています。3400席もある大きな劇場で、内部は高級感漂う落ち着いた内装になっています。いつもは入り口のドアが閉まっており、中に入ることはできませんが、授賞式の舞台裏を見せてくれるガイド付きの特別ツアーが行われています。これに参加すると、受賞者の控室やラウンジなどの舞台裏や、実際ステージに立って観客席も見渡すことができます。残念ながら写真撮影はNGなので紹介できませんが、歴代の受賞者の写真がずらりと並んだ廊下や、隣接するホテルへと抜けることができる秘密の通路なども見学できます。スターたちが実際に座った座席にも座ることができ、授賞式の雰囲気を体感できるのも特徴です。この時期、授賞式の準備のため、1月下旬から3月上旬まではツアーは休止されていますが、それ以外の時期ならシアターにあるボックスオフィスでツアーの入場券を購入することができます。

シアターの中から見た光景。アカデミー賞発表当日は、大きな金色に輝くオスカー像も飾られます
シアターの中から見た光景。アカデミー賞発表当日は、大きな金色に輝くオスカー像も飾られます

14部門ノミネートの「ラ・ラ・ランド」

 今年のアカデミー賞は、「タイタニック」に並ぶ史上最多14部門にノミネートされているミュージカル「ラ・ラ・ランド」が最有力候補と見られていますが、まだまだ賞の行方は分かりません。日本でも中継されるアカデミー賞授賞式会場を、LA訪問の際には訪れてみるのも楽しいですよ。(米ロサンゼルスから千歳香奈子。写真も)