春グレの数釣りを楽しもうと4月25日、福井・小浜市の西小川の磯に釣行し、「エボシ」へ渡礁。好天が続きエサ取りの活性が高い中、午前6時前からサオ3~4本ほど沖を狙った。タナや仕掛けを工夫しながら、深ダナを攻めると30センチ級の良型が次々ヒット。正午すぎまでに脂の乗った25~33センチのグレを20匹釣り上げた。グレの引きと、数釣りを十分楽しんだ。

 午前5時出船、ボラグリの隣の「エボシ」に渡礁した。午前6時前、円すいウキを使いタナ3ヒロ半から開始。磯際に数杯まきエを打つと、下からエサ取りのスズメダイの群れがまきエを取り囲む。これでは釣りにならない。磯際を諦め、サオ3~4本沖を狙う。

 すると数投目にスーッとウキが海中へ。やさしく合わせを入れると、シャープな引きで顔を見せたのはポッテリした30センチのグレ。同様にして3匹追加するが、その後が続かない。

 刺しエが残らず、少しずつタナを上げながら釣っていると、仕掛けを投入しオモリがなじんだころに横に引くようなアタリ。どうやらグレが相当浮いているようだ。そこで一気にウキ止めを上げ2ヒロに変更するとすぐに食いアタリ。25センチ前後を数匹取り込んだが、ウキの抵抗が悪いのか、すぐにエサを放したり素バリを引かされる。

 今度はタナ1ヒロ半のゼロスル(全誘導)仕掛けに変更したが、これも同型を数匹釣ると食わなくなった。春グレによくあるパターンでまきエに躍るが相当スレているのか、なかなか刺しエを口にしない。

 風が強く仕掛けがなじみにくいので棒ウキに替え、釣れる型が小さいので浅ダナにわくグレは捨てて、良型グレを期待して4~5ヒロの深ダナで沖のかけ上がりを狙う。

 するとこれが功を奏した。コンスタントに30センチ前後のグレがヒット。このパターンで33センチまでのポッテリしたグレの引きを味わい、25~33センチを20匹釣り上げ昼すぎに納竿。エサ取りが多く、手返しよくアタリを拾ったことが好釣果に。また棒ウキを使用し仕掛けをなじませたのも良型ゲットにつながった。【日刊FPC・三木浩生】

 【今後の見通し】春グレの食いはこれから本格化。そのまま梅雨グレのシーズンに突入し、数釣りが期待できる。チヌは5月中ごろまで釣れ続き、当面はチヌとグレをダブルで狙うことが出来る。

 【問い合わせ】村上渡船【電話】0770・52・2804。渡船料金は4000円。出船は午前4時半。

 【交通】舞鶴若狭自動車道の小浜ICを出て県道24号で小浜市街へ。国道162号を北上。阿納尻の三差路で県道107号に入り、エンゼルライン入り口手前を右折、西小川へ。