マイカシーズンが到来した。日本海積丹半島一帯で、マイカが6月中旬から本格的に釣れだした。6月28日、余市町余市沖に出掛け、1人200~300匹の好漁となった。

 シーランチ(加藤正樹船長、【電話】090・3898・5438)に13人乗船で、午後5時に余市漁港を出港。釣り場までは1時間ほどで、日が暮れる前に到着した。明かりがともる午後8時ころまではポツポツ釣れる程度だったが、午後9時過ぎからタナ30メートル前後に徐々に群れが集まり始めた。1度に4、5匹釣れ、船上のあちこちでイカ釣りならではの海水やスミが飛び交う光景が見受けられた。

 その後、群れは一層濃くなり、1度に8~10匹釣れたほか、1つの針に2匹付いてくることも。タナはさらに上がり、10~15メートルで仕掛けが降りていかなくなるほど。乗船者全員が匹数を伸ばした。

 午後11時過ぎ、突然群れが散り1、2匹程度の単発に状況が変わった。ブリの群れが通ったようで、その後マイカの群れが再び集まることはなく、午後0時半に沖上がりとした。札幌から訪れていた豊島勲さん(65)は乗船者で最も多く釣り、イカ箱6箱のほかクーラーにも入れていた。「大漁で満足です」と話していた。

 この日使用した仕掛けは6号オッパイ針、14センチさかな型針。釣果は1人あたり胴長18~22センチサイズが200~300匹。加藤船長は「今シーズンは好調で今後も期待できるでしょう」と見通しを話していた。【リポーター・竹鼻雅己=61】