横浜・金沢八景沖にある野島防波堤のクロダイは今年も当たり年! 例年より早いペースで<産卵後の荒食い期>が始まり、トップが5匹以上のタイ漁を連発し、50センチ超の大物もヒット中だ。8月2日に「野島杯争奪」釣り大会を開催する予定で、同釣り場に精通する野島防波堤海津クラブの田中正司名誉会長(72)が、攻略法も含めてガイドする。

 野島防波堤のクロダイは今年、6月から異常なペースで釣れだした。渡船を担当する「村本海事」によれば、12日にトップが7匹ゲットしたのを皮切りに16日6匹、少し間をおいて26日に8匹、27日7匹、30日は9匹をマーク。勢いは7月に入っても衰えず、10日7匹、12日5匹、15日と18日ともに9匹、そして19日に6匹、と数釣りが続いている。

 ステータスとされる50センチオーバーも7月は5日に52センチ、7日と19日に50センチジャストがヒットし、さらに14日51・5センチ、18日は53センチが出ている。野島防波堤海津クラブのメンバーに絞った釣果データでも50センチ超が15%を占め、例年にない高ヒット率だ。

 これは、クロダイの産卵がいつもより早く終わり、それらが6月に“戻ってきた”ことが今の釣況につながったもの。この調子でいけば、今後もタイ漁のチャンスは続くだろう。

<野島防波堤海津クラブ田中正司名誉会長のアドバイス>

 ◆釣り方 基本的な釣り方は<落とし込み釣り><フカセ釣り>の2パターン。落とし込み-は、堤防のヘチに沿って糸を垂直に垂らしていき、糸やサオ先の変化がアタリ。フカセ-は、オモリが軽いので仕掛けはゆっくり沈み、糸フケ(たるみ)が急に張ったり変化を読む。エサは、フグなどエサ取りが多く、イ貝のツブか稚貝のダンゴが主流。

 ◆釣り場 今年も好釣果を出しているのは「ドック堤」だが、狭いのが難。収容力では「青灯堤」が範囲広く探れるのに加え、7月以降は産卵後のクロダイが多く回ってくるのも魅力。「野島杯-」当日は中潮回りで午前5時26分が満潮、干潮は午後0時16分で、ほとんど下げ潮時の釣りになる。ほかの釣り場も潮が流れているポイントを攻めればチャンスあり!

 ▼渡船 日刊スポーツ新聞社指定「村本海事」【電話】045・781・8736。渡船1人4000円で午前7時と正午便(午後3時45分便の夕まずめ釣りは2000円)で、帰港は日没が目安。女性&子供は2000円ほか1家族4人まで6000円のファミリー割引もあり。土曜日は午後8時半帰港の夜釣りもOKで5000円。詳細要確認。毎週木曜日定休(祝日は営業)。

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 ▼交通 電車は京浜急行・金沢八景駅からシーサイドラインに乗り換えて野島公園下車。車利用の場合は詳細要確認。