日本海の岩内沖は、この時期、マダラやヤナギノマイにホッケ、ソウハチなども交じる五目釣りが楽しめる。22日は午前5時に岩内漁港から千鳥丸(寺田潮船長、【電話】0135・62・2282)に6人乗船で出港し、1人当たり55~85センチのマダラが10~20匹、25~35センチのヤナギノマイ10~20匹という好漁に恵まれた。

 水深は150メートル前後と深かったが、潮が速くなく、糸が絡まるオマツリも少なかった。前半はヤナギノマイが食い渋りも、中型マダラを中心にヒット。タラシャクリで大型を狙う人もいたが、今回は不発。サンマのエサに良く食い付き、ダブルやトリプル、中には4匹釣り上げる人もいた。

 時間の経過とともに、ヤナギノマイやホッケ、30センチを超えるソウハチが釣れだした。ホッケ、ソウハチ、イナダは船中数匹。今が旬のヤナギノマイは1人1~2匹で、良型交じりで5~6匹が一度に上がることもあったが、仕掛けで差が出たようだ。

 後半の1時間ほどはヒラメを狙った。食いは渋かったが、36~45センチが1人1~3匹とまずまず。ヒラメを本命に狙えば、船の流れなど条件次第だが数も期待できそうだ。

 恵庭市から参加した佐々木長一さん(88)は、マダラを1度に4匹釣るなど、85センチを筆頭に十数匹ものにし、ヤナギノマイ、ソウハチ、ヒラメも釣り上げる“大漁”となった。寺田船長は「タラ、ヤナギノマイは今後も続き、ヒラメもこれから良くなる」と話しており、今後も五目釣りが楽しめそうだ。【リポーター・竹鼻雅己=61】