5日、堺市にある管理釣り場「へら釣り西池」に釣行。池は底釣り専用で半分室内、半分屋外の屋根付きという全天候型で、梅雨時期にもってこいだ。ヘラははしゃぐがエサを食わない難しい状況だったが、両ダンゴの底釣りで、セッティングをいろいろ試し、午前10時から午後4時までに32~37センチを34匹仕留めた。気難しいヘラを相手に、納得の釣果となった。

 この日は屋外の奥南側、屋根付きの場所に入釣した。サオは屋根に当たらない最長の12尺を選択。両ダンゴの底釣りで、小指の爪ほどにエサ付けし午前10時、釣りを開始した。

 3投ほどするとウキは動きだしたが、フワフワと落ち着きのない動きで、ムズッとウキのトップ半目盛り入ればカラツン、チクッと一節入ればスレになった。

 エサが底に着くまでにサワリが多く、着くと動きが弱くなる。ヘラが底より少し上にいる“上ずり状況”だ。エサが底に着いてすぐの早いアタリを追いかけると状況は悪化するため、そのアタリは見送り、ウキの動きが落ち着いてからのアタリに的を絞る。すると開始から1時間後、やっと1匹目を釣り上げた。その後もポツポツと釣れるが、スレやカラツンが目立つ。

 ヘラがはしゃいでエサが安定していない感じがしたため、針を替え自重を重くし、エサを安定させる。早く底に仕掛けを届けるためにウキも10センチから12センチにサイズアップした。

 すると、変更前よりも明らかにエサが底に着くまでのサワリが減り、スレやカラツンも減少した。サワリの後に一呼吸おいてチクッ。理想的な動きでサオが曲がる。エサも大きさはハリが隠れる小指の爪程度から変えないが、表面を整え底に着くまでにエサがバラけないよう気をつける。

 スローなペースでの釣りだが、この日なりの正解なのだ。自分のスタイルの釣りも大切だが、魚は釣り人に合わせてはくれない。こちらから歩み寄ることが釣果アップには必要だ。午後からはサオがあまり曲がらなくなったが、この時間に釣れるヘラは35センチ級の色白肉厚なヘラで、強い引きで楽しませてくれた。

 同4時前、最後の1投でムズッと底釣りらしいアタリでサオが沖に向かって引き込まれた。重量感のある引きに耐え、タモに納めたのはこの日最長寸の37センチ。気持ち良く納竿した。【日刊FPC・土屋直人】

 【今後の見通し】気温が安定すれば釣りやすくなりそうで、10月前半までは両ダンゴで釣れるだろう。混雑時や食い渋りには上針にダンゴ、下針にグルテンのセットも効果的だろう。沖に行くほどウキの動きは減るが素直なヘラが多く、手前に来るほど動きは多いが気難しいヘラが多い印象だ。なお、全天候型釣り場のため、悪天候時は混雑する。早めに釣り場に向かうことをお勧めする。

 【問い合わせ】西池【電話】072・286・5151。釣り料金1日2200円。営業は午前6時半~午後4時。休業は金曜日(祝日営業)。

 【交通】阪神高速14号松原線の松原JCTで阪和自動車道に入り、美原北出口を出て、府道36号泉大津美原線を堺方面へ。北余部西の信号を右折。日置荘中学校の手前を右折して池へ。