イワシが釣れ盛っている兵庫・武庫川尻の「尼崎市立魚つり公園」(日刊銀鱗倶楽部加盟店)へ10日、サビキ釣りで連掛けを楽しもうと出掛けた。午前8時すぎから開始。1投目から連掛けが連発し、午後1時までに、10~13センチのイワシに豆アジ、サッパ交じりで65匹ゲット。ベテランの北尾則生さん(尼崎市)は250匹の大釣り。またイワシの飲ませ釣りでハネ、落とし込みでチヌなども釣れており、桟橋は家族連れなどでにぎわいをみせていた。

 桟橋はサビキ釣りなどを楽しむ家族連れやグループの笑顔でいっぱいだ。午前8時すぎ、公園スタッフに「サビキ釣りは外向きの底付近で釣れてます」と聞き、桟橋へ向かう。すでに外向きは家族連れや、グループなどで混在しており、イワシが入れ食い状態だ。

 記者は外向きの西端に入った。水深は約11メートル。サビキ仕掛けを投入、底まで落としてからゆっくりサオを上下に振る。するとすぐにサオ先にブルブルッとアタリ。1投目から10~13センチのイワシが4連掛け。その後も先客のコマセ(アミエビ)が効いているのか入れ掛かりで鈴なりを楽しむ。

 後はまきエを絶やさず、食いダナをキープして手返しよく釣るだけなので、初心者でも簡単に数釣りが楽しめる。1時間半ほどでイワシを40匹ほどキープしたので、周りの様子を見て回った。

 中央付近では「子供の運動会の代休でやって来た」という、小林雅明さん(奈良市)がイワシを3連掛け。息子の隼大君(11)、祥大君(7)も父親に負けじと2連掛けするなど、親子で匹数を競いながらサビキ釣りを楽しんでいた。

 同11時ごろ、西寄りでは浜田美奈さん(寝屋川市)が、釣ったイワシを生きエサにした飲ませ釣りで、51センチのハネを仕留めた。「ハネが目標だったので、これで大満足です」と会心の笑顔を見せる。

 また、ベテランの北尾さんは、「今日は爆釣だよ」と、すでにサッパ交じりでイワシを約200匹釣り上げており、満足顔。サビキ以外でも、常連の戸梶詔一さん(伊丹市)が、自作のサオでの落とし込み(イガイのエサ)で、41~49センチのチヌを4匹仕留めていた。

 その後、食いは落ちたものの、各所でサオが曲がり続け、釣り人の笑顔が絶えなかった。

 記者も午後1時までにイワシに、豆アジ、サッパ交じりで65匹を釣り上げ、夕食のおかずを確保して納竿。夏本番に向けこの釣れっぷりが続けば、手軽に連掛けが楽しめるので、家族連れなどにお勧めだ。【中村和嗣】

 【今後の見通し】イワシ、サッパに加え、6月下旬からは小アジ、小サバなども釣れ出し、8月末まで釣れ続きそうだ。小アジは、12~14センチが中心になり、20センチ級も交じりだすだろう。朝方に外向きの西、東端を中心に狙える。ほかにも、落とし込み釣りで良、大型のチヌが、イワシを生きエサにした飲ませ釣りではハネが釣れている。

 【問い合わせ】公園事務所【電話】06・6417・3000。釣り料金は、大人(16歳以上)820円、子供(6~15歳)410円。営業時間は、午前6時から午後7時まで(季節により変わる)。定休は火曜日。祝日の場合は翌日。有料駐車場完備。また国道43号下の尼崎市営バスロータリーから送迎バスあり(要連絡)。

 【交通】阪神電車の武庫川駅下車、タクシー利用で約5分。車は大阪から国道43号利用で、武庫川の信号(マックス武庫川店前)から左脇道へ入る。武庫川堤防東側を川沿いに南へ。突きあたりに同公園がある。