アジ、イワシを狙って９月２７日、兵庫・垂水の神戸市立平磯海づり公園（日刊銀鱗倶楽部加盟店）へ釣行した。早朝からサビキで挑戦。開始から怒とうの入れ掛かりで１時間半ほどで１１～１８センチの小アジ７３匹、１０～１５センチのイワシ７０匹をゲット。秋のファミリーフィッシングとしても楽しめそうだ。

　午前６時すぎ、平磯海づり公園に到着。記者は１０番テント近くに入った。潮は下げているが速くはない。長めのサオに６本針のサビキ仕掛けをセットし、カゴにアミエビを詰めて同６時半ごろ釣りを開始した。

　仕掛けを投入して、底まで落とし、エサを出して誘う…つもりだったのだが、着底する前にもうブルブルッとサオ先が震える。早速食った。そのまま少し待つとさらに引く。どうやら追い食いをしてくれたようだ。仕掛けを引き上げると小アジとイワシがズラリ。いきなり５連チャンだ。

　この後は、まさに入れ掛かり。仕掛けを入れた瞬間に反応があり、小アジとイワシが連なって上がってくる（たまにイサギもまじるが、数は少ない）。追い食いを狙いすぎて、掛かった魚が走り回り仕掛けが絡んだこともあったが、面白いように釣れる。秋を迎え、アジは２０センチ近い良型がまじる。開始から約１時間半で小アジ、イワシ合わせて１４３匹。持ち込んだアミエビがなくなったので、試しにアミエビなしで投入してみても掛かる。まだまだ釣れそうだが、数はもう十分。

　午前８時すぎにサオを置き、周辺を見て回る。隣でウキ釣りをしていた高木信義さん（神戸市）は、大きくサオを曲げて２５センチ級のグレを釣り上げた。同公園は、さまざまな魚が釣れる。

　４番テント付近に移動してみると、ベテランの祖父に釣りを教わっていた山本真也さん（神戸市）がサビキ釣りをしていた。記者と同様、小アジやイワシを５、６連で釣り上げていた。釣りをするのはほぼ初めてということだったが「入れ食いで、これだけ釣れると楽しいですね」と笑顔で話してくれた。サビキ釣りなら子どもたちにもでき、家族連れでも楽しめる。釣った後はフライにするなど食べてもおいしい。ファミリーフィッシングにピッタリだ。【高垣誠】

　【今後の見通し】アジは例年だと１０月初旬までが釣期だが、好調な今年はもう少し期待できるかもしれない。イワシは数が多く、１０月末ごろまで楽しめそう。イワシなどを追ってサワラやハマチなどの青ものも入っており、アオリイカも好調。青ものやアオリは特に釣り場の東側で狙う人が多い。

　【問い合わせ】神戸市立平磯海づり公園【電話】０７８・７５３・３９７３。開園時間は午前６時～午後７時。毎週木曜休園（祝日は開園）。釣り料金は４時間大人１０００円、小人６００円（６歳以上～１６歳未満）。仕掛け、エサ常備。

　【交通】山陽電鉄の東垂水駅下車、南へ徒歩約３分。車は大阪方面から阪神高速の若宮ＩＣを出て国道２号を西へ約１０分。専用駐車場有り（数約４００台収容、基本駐車料金は４時間＝車５００円、単車１００円）。売店、軽食堂、トイレ完備。