秋本番、ひと回り大きくなったアオリイカをボートエギングで狙おうと10月26日、京都・宮津湾沖へ釣友の西村美緒さん(四條畷市)と釣行した。同所の「フィッシングセンター海友」の船外機ボートで早朝から流し釣りで挑戦。広範囲をラン&ガンで攻めるとハエ根の落ち込みやシモリ周りなどで単発ながらもアタリを引き出し、納竿した午後1時すぎまでに胴長15~23センチを11杯ゲットした。さわやかな秋空の下でアオリイカ特有の重量感ある引きを楽しんだ。

 午前6時、夜が明け始めた宮津湾を約20分かけて沖へ走り、黒崎の先端に到着。さっそくドテラでボートを流しながら地方向きに3号エギをキャスト。早朝は2カ所ほどポイントを変えてシャクリを入れ、アオリイカの様子を見たが反応はなく若狭湾の奥へ。ボートエギングはアオリが生息している場所をピンポイントで探れ、広いエリアをカバー出来るのが大きな武器だ。

 シモリが点在する離れ磯を見つけた。ボートを止めてキャストすると、シャクリを入れた後のテンションフォール中にヒット。ロッドを絞る引きを楽しんで浮かせたのは胴長18センチの良型だった。この場所で21センチまでを3連発させ、アタリが遠のいたところで移動。ラン&ガンで場所を変えながら15センチ級を2杯追加した。

 再び黒崎へ戻り、水深約15メートルのハエ根の落ち込みを狙う。エギを3号から3・5号に変えて潮上へ投入。ボトムをとって大きく3回しゃくってから、テンションフォール後にエギをステイさせる。同じような動作を3~4回繰り返しただろうか、フォール中にグーンとした重量感がロッドに乗ってきた。すかさず合わせると、イカ特有のギューンギューンとした締め込みが手元に伝わる。慎重に船べりまで引き寄せ、抜き上げたのは胴長23センチ。さらに潮の動きにまかせてボートを流し、ハエ根の落ち込みを探り18~20センチを3杯追加。

 しかし午前11時すぎから北風が吹き始め、ボートが水面を滑るように流れ出したので仕方なく港寄りのワンドでキャスト。何とか18センチまでを2杯加えた。

 この日がエギング初体験の西村さんも、ようやく13センチをゲットして笑顔を見せる。午後1時すぎにますます北風が強くなったため、納竿とした。【日刊FPC・兵頭良弘】

 【今後の見通し】宮津湾のアオリイカはこれから深場をティップランで攻めるとキロアップもまじって良型が狙える。数よりも型狙いの楽しみな時期を迎えている。また、タイラバやジグを使ったライトジギングでマダイやロックフィッシュ、サワラ、ハマチなどの青物も高確率で狙える。

 【問い合わせ】フィッシングセンター海友【電話】0772・22・0773。レンタルボート料金は5人乗り(20馬力)1万2800円、同(25馬力)1万3800円、6人乗り(60馬力)2万600円、9人乗り(50馬力)2万5700円。いずれも燃料代込み。保険料(1人500円)。出船時間は午前6時~午後2時(出船は季節によって変動。要確認)。

 【交通】大阪から車で名神高速道路、京都縦貫自動車道、綾部宮津道路を経由し、宮津天橋立ICを出て府道9号を北上。浜町の信号を右折。国道176号、同178号を約1キロ進むとフィッシングセンター海友。