西伊豆・雲見のメジナ攻略は「1ヒロ勝負」だ。いよいよ、2日後の12月1日から「第4回磯メジナ伊豆半島ダービー」が開幕する。2月28日まで3カ月間、メジナ師の熱い戦いが繰り広げられる。期間内に釣った3匹の合計全長を競い、入れ替えは1匹から。参加は何度でもOK、上位を狙っちゃってください。対象は雲見「佐市丸」、石廊崎「橋本屋」、大瀬「倉の下」の3地区。そこで、鵜沢政則さんに雲見のメジナの状態を診断してもらった。

 こんにちは、鵜沢です。

 いよいよ、メジナが動いてきましたね。耳に入ってくる情報では、今年の伊豆半島、楽しめそうです。

 今回は、西伊豆・雲見「佐市丸」に飯村健治さんといってきました。ここは天気が良ければ釣り場から海を挟んで富士山が見える。これが気持ちいいんですよ。もしかしたら、この富士山がいい釣果につながるかもしれませんね。

 釣行日は1週間前の22日。この間に大きな事件がありましたね。54年ぶりの11月の積雪。すでに溶けてなくなっているところばかりですが、その雪が潮温に影響を与えてるのか、楽しみですね。私たちがサオを出した日は潮温は21度台でした。「佐市丸」の鈴木佐利店主によると「これが19度台になったら、大きいのが出てくる。開幕のころはちょうどいいかもしれない」と予測していました。

 最初は雲見港から船で1分の牛付島。ここは大型が出ることで知られていましたが、コマセを打っても反応が薄い。この日は、福島沖を震源とする地震があって、多くの場所で津波が発生した日で、自然界のことなので、人間には察知できない何かが影響したのかもしれません。釣果イサキ1匹で、移動しました。

 次に試したのは長崎。ここも好ポイントですね。沖に潮目が走っていて、その向こう側にやや遠投する。

 今回の結果からいうと、飯村さんが31センチを釣り上げて、沖の潮目の向こう側にメジナがいることが分かって、重点的に攻めました。私は37センチ。昼過ぎまで2人合わせて30センチ超を12匹。試釣りとしてはまずまず。

 ただ、例年からみてもエサ取りが少ないのが印象ですね。鈴木店主から「19度」というキーワードがありましたが、どうやら「18度なら1ヒロ勝負」ですね。

 1ヒロ(約1・5メートル)のハリスで狙ってみましょう。ただし、この1ヒロ勝負は、いざというときに使います。状況と時間によって使うハリス、ハリ、コマセを替えるのがポイント。

 ハリスは朝イチの暗い時間帯は2号。太陽が出てきて明るくなってくると魚にハリスが見えてしまうので、細い1・7号に落とす。

 ハリは最初はグレ5号。潮が動いてきたら、ヒット時にすっぽ抜けないようにグレ6号にしましょう。

 メジナの活性が上がってくると、透明度の高い海なのでメジナが腹をもんどり打ってくる。そこでハリスを縮めて「1ヒロ勝負」に出てみましょう。

 メジナを散らさないようにコマセは3つのポイントに打つ。まず(1)足元のエサ取り(2)潮の流れの上手で30センチ超ぐらいを釣る(3)さらに潮の下手で40センチ級が待機しているはずなので、しばらくいじらない。大型がもんどり打ってきたらハリスを「1ヒロ勝負」にして、コマセを大型エリアにテンポ良く集中させる。このコマセワークが西伊豆のメジナには効果的です

 みなさんのダービー参加を待ってます。南伊豆のメジナ攻略は、12月にお伝えしましょう。

<「第4回磯メジナ伊豆半島ダービー」大会要項>

 ▼期間 2016年12月1日(木)~17年2月28日(火)

 ▼魚種 メジナ(口とじ計測、小数点1位まで)

 ▼審査方法 対象35センチ以上。3匹までの合計全長(宿が検量し、写真を撮影)

 ▼競技ルール ウキフカセ釣りに限定する。

 ▼参加条件 参加3地区のどの宿でもOK!

 ▼参加費 初回だけ1000円で、参加賞は「日刊スポーツ」ロゴ入りのオリジナルギョサン。

 ▼参加店 雲見「佐市丸」【電話】0558・45・0248、石廊崎「橋本屋」【電話】0558・65・0108、大瀬「倉の下」【電話】0558・65・0167。

 ▼お願い 釣行記録シートに名前、住所、携帯電話の番号、生年月日を明記してください。2軒目、3軒目の宿に行く場合は、参加していることを各宿に伝えてください。

 ▼記録 随時、日刊スポーツ静岡県版、日刊スポーツ釣り特集、ニッカンコム、各店への掲示などで発表。

 ▼賞品 最終成績上位者には、豪華賞品が贈呈されます。1位には、クリスタルトロフィーと副賞として受賞者の名前入りブルゾンなど。2~10位にも、豪華賞品がありますよ。飛び賞は、17年2月までやるので、17位、27位、37位、47位…下1ケタ「7」の順位が対象になります。各賞は、順位発表後、各宿で受け取ってください。