兵庫・猪名川町で「平成29年猪名川マス釣り大会」(日刊スポーツ後援)が11日、「北田原マス釣り場」(日刊銀鱗倶楽部加盟店)で行われ記者も参加。30人がニジマスの1匹長寸を競った。当日は穏やかな釣り日和で、事務所下流2ブロックに分かれて午前7時半から競技を開始。大会用に放流された50~65センチの大物を狙ったが、記者は35センチで大型は不発に終わった。大会は事務所対岸下手でのウキ釣りで56センチを釣った山本いおり君(大阪府能勢町=小2)が優勝した。

 澄んだ水で警戒心が強い大型マスに苦戦した。午前6時から受け付けを開始。参加者はクジで決まった事務所下流2ブロックの指定の釣り場に向かった。天候は晴れ、水温は4度で水は澄んでいる。同7時半から競技開始。前日に大会用に50~65センチが約20匹放流されており、記者は事務所前に入り、ブドウ虫をエサにした脈釣りで川の中心部深場に潜む大物を狙った。

 開始10分、事務所下手で親子3人で初参加という、吉川駿磨君(神戸市=小2)が、ウキ釣りで38センチを釣り上げた。「すごく引いたよ」と初のマスゲットに大興奮。ただ水温が低いせいか、中型に比べて大型はなかなか口を使わない。

 しかし同9時前に、2回目の追加放流が行われるとようやく大型にも動きが。記者の左隣で脈釣りをしていた大花修一さん(大阪市)のサオが絞り込まれ52センチを釣り上げると、周りでも大物への期待感が高まる。さらに流れのよどみや下流の深場などで40センチ級が釣れだすと釣り場にも活気が出てきた。そして記者も35センチをゲット。さらにサイズアップを狙うが大型は警戒心が強く誘いに反応しない。

 同9時半ごろ、対岸下流でウキ釣りをしていた山本いおり君のウキが水中に引き込まれた。左右に走り回る強烈な引きに耐えながら、約15分のやりとりの末タモ入れしたのは56センチ。山本君は「めっちゃうれしい。マス釣りが大好きになっちゃった」と満面の笑みで話してくれた。

 参加者たちはエサや仕掛けを変えながら、それぞれの釣り方で同11時の競技終了まで大物を狙った。審査の結果、56センチを釣った山本君が2回目の参加で初優勝。記者は35センチで惨敗。来年リベンジを誓い釣り場を後にした。【中村和嗣】

<上位者のコメント>

 ◆優勝・山本いおり君 ウキが沈んで合わせたらすごい重かった。釣り上げるのがしんどかったけど、でっかいのが釣れ優勝出来たのですごくうれしい。

 ◆2位・大花修一さん 川中心の流れの切れ目に大型が集まっていたので脈釣りで底にエサ(ブドウ虫)を流し込んで誘い釣った。

 ◆3位・黒江伸一さん ウキ釣りで深みを狙うと良型が釣れた。今日は数も釣れたので楽しかった。5回目の参加で初めて入賞できたのでうれしい。