中紀・大引の磯で少年磯釣り師が乗っ込みの大型マダイをゲットした! 同所の「上野渡船」(日刊銀鱗倶楽部加盟店)の船で5日、「オオクラ」に渡礁した田辺市の藤井勇人君(小3)が、フカセ釣りで66センチを釣りあげた。

 藤井君はポイントの先端に入り、オキアミボイルを刺しエサにしたフカセ釣りで挑戦。下り潮が緩みだしたころ、サオ3本ほど沖でアタリをキャッチ。

 合わせた瞬間の手応えで「これは大きなマダイだ」と確信。強烈な締め込みをサオの弾力で受け止め、体の半分近くもある見事な大型マダイを仕留めた。

 藤井君が磯釣りを始めたきっかけはテレビの釣り番組で釣武者の城本尚史氏(通称=シロモッチ)の釣りを見たことだった。そのかっこ良さと、同じ田辺市出身ということもあり、同氏の釣り道具から釣り方、決めポーズまで、まねるようにして磯釣りにはまっていった。

 そして、その風貌がフェースブックなどで紹介されると、いつしか「ミニ・シロモッチ」と呼ばれるようになった。

 師匠はそんな動画を見て藤井君をスカウトした森園正二氏(黒夢関西Fishing Club)。各地の磯へいっしょに釣行することを重ね、同氏の指導のもと、藤井君の腕がメキメキと上達した。

 上野渡船の上野諭船頭も「大人顔負けのサオさばきや、釣りセンスの良さに大いに注目しています」と、少年磯釣り師の活躍に期待を寄せる。

 藤井君の次の目標は「大引で50センチ級のグレを釣りあげてみたい。将来は山元八郎、松田稔氏のような名人と呼ばれる磯釣り師になることが夢です」という。今後も、少年磯釣り師の挑戦は続く。

 問い合わせは、上野渡船【電話】0738・65・1222。