日本海側積丹半島の美国沖に２３日、ヤリイカを狙って出掛けた。好調が続いていて、胴長２０～３０センチの大型を含め、１人４０～１００匹と大漁だった。

　午前１０時、積丹町美国漁港から第１８漁栄丸（嶋田実船長、【電話】０１３５・４４・２７２６）に６人が乗船し、１５分ほどの沖に向かった。曇りで風は強く波１・５メートル。時折吹雪模様にもなる中、水深４０～５０メートルにさかな針１１、１４センチの仕掛けを下ろした。

　いつもは午後２時ごろから釣れ始めるが、この日は竿（さお）を入れるとすぐに小型中心に単発でヒット。時間の経過とともに型の良いサイズが交じってダブルやトリプルで上がることも。ヤリイカは足がもろいため、慎重に巻き上げてもちぎれたり、バレルことが何度かあった。タナはほとんどがベタ底だった。

　後半は強風と高波で仕掛けが流されることも。それでも、小さなアタリを見逃さずに合わせると、付きが良くなった。軟らかい竿で巧みに誘い、クーラー釣りをした人もいた。この海域は強い西風の中でも釣りができ、午後４時３０分の沖上がりまでに、２３～２８センチのマイカ１人１０～２０匹を交え数釣りを楽しんだ。嶋田船長は「ヤリイカの好調は今後も続く」と見通しを話した。【リポーター・竹鼻雅己＝６４】