ポカポカして春めいてきましたねぇ~■ みなさん、覚えてますか? 1カ月前は凍えるように寒かったんですよ。今回は、そのころに戻って「厳寒期の茨城・横利根川」のヘラ釣りをどうぞ。イラストリポートでおなじみの「ハットリ」こと服部紫野さんが3日間、横利根川に身をゆだねた結果…。釣れた、7匹釣れたぁ!

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 ハットリです、こんにちは。今回は、とっても寒~い横利根川の3日間をお届けします。実は、今年からヘラ釣りのクラブに入会しました。2月19~21日のプラクティス(試釣)と例会のリポートになります。

 イラストリポートも1年前の横利根川が最初。この1年間、どう成長できたのか、ワクワク…。いや、ドキドキの方が強いかな。

 横利根川で最も深い第2カーブ=水深17尺(約5・1メートル)いっぱい=で水温の安定した場所。魚が集まるんですって。ほぼ仮死状態。でも食べなきゃ本当に死んじゃうので、しぶしぶエサを食べる。さて、どうやって釣ろう?

 大関実コーチから「ヘラの上ずりに注意しろ。だからバラケすぎるエサは、この冬場はダメ。特に横利根川では禁物だ。小さいエサを底に置いてくるイメージでやってみな」とのアドバイスをいただきました。最後に「ハリは吸い込みのいい超軽量を使うといい」と、厳寒期の横利根川の基本攻略法を教えてもらいました。あとはどう自分らしくできるのか…。

 釣果は1日目から4匹、2匹、そして例会で7匹。とはいえ、深い場所なのでミザオ打ちに苦労して、しかも例会の最中に抜けて、泣きそうになりました。

 振り返ると、初日は、小さいアタリに手が出ず、見送ってしまう。大関コーチから「今の絶好球、合わせればホームランだったよ」。だって、あんな小さいアタリ、無理だよ。なじみが早い時は、魚がいるみたい。ウキのなじみ幅を3目から2目にしてみた。

 2日目。寒さに凍えた前日から、うって変わって暖かい。この日のトップは会長の4匹。会長ポツリ「待った方がいい」。あっ、この言葉、関川康夫師範代も言ってたなぁ。寒い横利根川の例会で優勝した時に「ここは辛抱して待つんだよ」って。辛抱して待つ!

 3日目、例会。ウキは3日間で最も動きました。目も慣れた気がする。もう、不審な動きがあったら全部合わせちゃいました。待ちだけど「守る待ち」じゃなくて「攻める待ち」。

 3日間、同じ場所で同じ釣り方、というのは初めて。自分とじっくり向き合えて楽しかったです。昨年は「待て」と言われたら、そのままジッとウキをにらむだけだったんじゃないかな。今回は振り込みの正確さや、エサが水の中でどう溶けていくとか、川の流れとどう仲良くなるか…。いろいろ考えることができました。もしかして成長できたかも。(第2期門下生)※■はハートマーク

 ▼横利根川の現況 水温は取材当時6度前後だったが、10度台にまで上昇し安定。14日に250~300グラムの新ベラ約1・5トンが放流された。新ベラが入ったことで、旧ベラ(500グラム前後)も刺激を受けて宙で釣れている。放流後の例会では優勝が20キロ(43匹)も出ていて、両ダンゴでも釣果が上がっている。

 ▼ハットリ使用タックル

 ・サオ 18尺

 ・ウキ 美春7番(トップ15センチ、ボディー14センチ、足5センチ)

 ・道糸 パワードヘラ奏1号

 ・ハリス 上40センチ、下47センチ、パワードヘラ奏0・4号

 ・ハリ 上・バラサ5号、下・へら軽玉鈎5号

 ▼エサのバランス

 ・上バリ 「グルテンα21」75cc、「粒戦細粒」50cc、「粘力」付属スプーン1、水140cc

 ・下バリ 「グルテンα21」50cc、「グルテン四季」50cc、水130cc

 ▼宿 横利根川「中島屋」【電話】0299・78・2621。出舟は10月~翌3月は午前6時、4月~9月は同5時。ボート料金は2500円、放流バッジ所持なら2000円。食堂も営業し、朝食は500円。ボートは要予約。