太平洋側新ひだか町の東静内沖で18日、五目釣りを楽しんだ。ヤナギノマイが好調に釣れた他、ポイントによって中型ソウハチに特大サイズも数多く交じった。

 午前5時、東静内漁港から、はるか(宮下忠夫船長、【電話】0146・43・2229)に6人が乗船し、40分ほどの沖に向かった。胴突き仕掛けにオモリは200号。餌は赤イカとサンマを使用した。水深70~120メートル。

 晴れ、風は強く、波2~1・5メートル。早朝は強風と高波に苦戦した上、食いも渋くて釣果は2、3匹程度だった。その後、少し風が収まり、波も落ち着いてくると食いが良くなった。水深120メートル付近ではヤナギノマイやソウハチが上がった。

 しかし、針数が付いた時に限って、仕掛けごとサメにやられた。連続して4、5回も食われる人がいたかと思うと、タラシャクリをマダラごと持って行かれ、電動リールが壊れる場面も。そのため、何度も移動を余儀なくされた。サメを避けながら狙うと、大型ヤナギノマイや特大ソウハチが付き、竿(さお)が大きくしなって手応えは十分だった。

 仕掛けの違いや追い食いのさせ方で釣果に差があった。総じて魚影は濃いようだったが、仕掛けを下ろすと群れが散ったり、まったく食い付かないこともあった。それでも、大型クーラーを満杯にする人がいるなど、条件に恵まれない中で数が釣れた。

 午前11時の沖上がりまでの1人当たりの釣果は、26~40センチのヤナギノマイ30~50匹、25~42センチのソウハチ25~50匹、25~35センチのサバ5~10匹、25~30センチのガヤ5~10匹、他にマダラやホッケ、マゾイが船中数匹交じった。

 宮下船長は「五目釣りは今後も数釣りが期待できる」と話しており、楽しみな時期が続く。なお、三石沖方面ではマイカを狙って18隻の船が出漁していた。【リポーター・竹鼻雅己=64】