球場前のグッズショップでファンサービスを行うドアラ
球場前のグッズショップでファンサービスを行うドアラ

中日の沖縄・北谷キャンプにあるドラゴンズの公式グッズショップが驚異的な売り上げをたたき出した。キャンプ終盤の24日に、売り上げ1億円を突破。昨年は松坂の入団で、約5000万円の史上最高売り上げを記録していたが、たった1年で売り上げ200%増に到達した。

グッズ販売で尽力したのが球団企画営業部の北野勝則課長補佐(51)だ。昨秋の松坂や京田の背番号変更、根尾の背番号決定から、迅速に動いた。北谷球場のショップも売り場面積を4倍に拡張、商品の発注数も計算して対応。7000万円の予算は、2月中旬に8500万円に上方修正。そこから10日もたたないうちに1億円を突破した。球団のネットショップも、昨年の倍の売り上げ1億円に到達。1カ月で2億円以上を売り上げた。「売り上げより、球団への期待が高まっていることがうれしい」。同課長補佐は控えめな笑顔をのぞかせる。

営業マンの顔が定着しているが、現役時代は左のワンポイントとして活躍。94年にはチーム最多の44試合登板もマークした。当時、背番号61からの変更も打診されたが「仲のいい選手の番号を取るのはいやだったので、61で通しました」と話す。9年間61を背負ったままユニホームを脱いだ。身長187センチ。気は優しくて力持ちを地でいく。

85年夏、三重・海星でエースとして甲子園に出場。86年ドラフト4位で大洋(現DeNA)に入団し、90年に中日移籍。現役通算178試合、4勝3敗2S。先発マウンドに立つことはなかったが、企画営業部では、堂々のエースを務めている。【中日担当 伊東大介】

現役時代の北野勝則氏(1994年6月26日撮影)
現役時代の北野勝則氏(1994年6月26日撮影)