都立校の昭和(西東京)が早実(西東京)に逆転勝ち。背番号11の165センチ左腕・田舎(いなか)凌(3年)が、清宮に仕事をさせなかった。

 120キロ前後の直球にカーブを織り交ぜ、7安打2失点で完投。清宮対策として外角へ投げ続け、左方向にゴロを打たせる練習の成果を見せた。「ヒットはOKと話していたので、ホームランを打たれなくて良かった」と胸を張った。森勇二監督(50)のユニークな作戦も的中。「天才バカボンパパ作戦」と名付け、「『~のに』を『~のだ』に変える」と書いたホワイトボードをベンチに掲げ、序盤から残塁が重なっても「出塁できているのだ」と発想を変え、終盤の逆転につなげた。