<大魔神ファイトー釣!!>

 大魔神マダイに今年3度目のアタック!

 で、日刊スポーツ評論家の佐々木主浩さん(45)が今回の出漁地に選んだのは、沼津・久料(静岡)の「魚磯(うおいそ)丸」だ。これに加奈子夫人(32)と、ナゾの女性釣り師Y子さん(32)が久しぶりに参戦、女性陣との“タイ決”釣戦となったが、夏を思わせる炎天下でアツきバトルを展開-。さて、勝利の女神はどちらにほほ笑んだのか?

 強い日差しが照りつける中、アツき〈バトル劇場〉は戸田沖で幕を開けた。佐々木さん、「魚磯丸」(久保田勝久船長=42)では例によって、験を担いで自らラッキーポジションとする右舷ミヨシ(船首)、同トモ(船尾)に加藤雄二さん(57=日刊釣りペン・クラブ)、反タイ側の左舷ミヨシに加奈子夫人、同胴ノ間(中央)でY子さんが並んでサオを出した。

 Y子さんは女優で加奈子夫人の友人だが、その女性陣のいでたちが異様!?

 日焼け防止とかで顔を覆う大きな帽子をかぶり、長そでシャツに胴長を着用する完全武装。釣りタイから暑さは我慢…という意気込みなのだ。

 釣り方は、船長の指示に従って(上から)タナを取り、置きザオでアタリを待つ。と、いきなり佐々木さんのサオが曲がり、1キロ弱のマダイを釣り上げて「幸先よし」とニンマリ。

 ところが、約1時間後、今度はY子さんのサオがギュンギュンッ!

 実は釣り座を離れてウトウト…していてのヒットで、激しく引き込まれるサオを手にし「スゴい」を連呼しつつ取り込んだのは1・7キロ。追い越された大魔神、「まだまだ…」と余裕だが…。

 海はベタナギで潮温が高過ぎる20度台…何やら〈ナギ倒れ〉の雰囲気が漂い、おまけに厄介者のサバが回ってきて、サバき切れない猛襲に全員が汗だくでタイ応…。そんな展開で午前11時すぎだ。Y子さんとのおしゃべりで釣り座を離れた加奈子夫人にヒット!

 こちらも久々で「どうしたらいいの?」と戸惑い、見かねた佐々木さんがサオを持ち、加奈子夫人がリールを巻く“共同作業”で何とかタモ網に収めたのが、1キロ余りのマダイだ。

 午後は久料沖に入り、直後に佐々木さんが1キロ弱を追釣したが、サイズで負けてる大魔神、あるひらめきが…。「女性陣は釣り座を離れ“殺気を消していた”から」と、タナ取り後、釣り座を離れてトモへ-。すると、〈殺気消し釣法〉の置きザオがギュンギュンッ!

 ホントにきた。慌てて戻りサオを手にしたが、フワ~…ハリス切れでバレた。これが後に〈逃がした魚は大きかっタイ〉になろうとは…。

 午後3時半、これまで沈黙していた加藤さんが4・2キロの大ダイを仕留め、佐々木さん「こっちも釣りタイ」とほえた。しかし、以降、海は沈黙…。夕方まで粘ったものの、結局、サイズで加藤さんと女性陣に届かず。それでも、「数(2匹)では勝っタイ」と“痛み分け”を主張して「次は別の大物を狙う」だって。さて、そのターゲットは?

 ご注目を-。【長瀬川忠信】

 ▼船

 日刊スポーツ新聞社指定「魚磯丸」【電話】055・942・3230。マダイの乗合は午前5時出船と午後1時出船の2便あり、ともに付けエサ&コマセと氷付き9000円、両便通しで利用の場合は1000円引き。ほかに根魚五目の午前&午後便と希望で夜釣りのアジも出漁中。詳細は要確認。HP<http://blog.uoisomaru.com/>

 ▼交通

 車利用が便利。東名高速・沼津インターから国道414号と海岸沿いの県道17号を経由、三津を過ぎて久料港の「魚磯丸」へ。