ラグビー日本代表58キャップを保持し、通算69トライのテストマッチ世界記録を持つ大畑大介氏(40=神戸製鋼アンバサダー)が世界のラグビー殿堂入りを果たすことが10日、関係者の話で分かった。

 国際統括団体のワールドラグビー(WR)が定めるもので、16年の表彰式は英国で今月17日に行われる。日本人の受賞は「空飛ぶウイング」として知られる坂田好弘(74=関西協会会長)が12年に受賞して以来、2人目の快挙となる。

 大畑氏は大阪・東海大仰星高から京産大を経て、98年に神戸製鋼入り。99、03年と2度のW杯出場を果たすなど、決定力のあるトライゲッターとして日本ラグビー界を引っ張った。10年度の現役引退後は日本開催となるラグビーW杯2019アンバサダーを務め、PRに尽力している。

 11年1月9日のトップリーグラストゲームでは、プレー中に右膝の重傷を負い「浮き沈みの激しい競技人生でした。これは自分の描いていた最終章ではないけれど、ラグビー界に足跡は残せたかな」と涙。前向きに体を張り続けた勲章が、世界に認められることとなった。