大阪市が同市北区に計画している市立近代美術館(仮称)の建設が頓挫し、約150億円をかけて購入した絵画など約3000点の大半がお蔵入りしたまま“持ち腐れ”状態になっている。
予定地で土壌汚染が発覚したことや財政の悪化などが重なり、構想から約20年たっても着工の見通しが立たない状況。市民団体からは「存在しない美術館のために美術品を買い続けてきた」などと批判が出ている。
市などによると、建設計画は1989年の大阪市制100周年記念事業の一環で、85年から絵画などの収集を開始。モディリアニの「髪をほどいた横たわる裸婦」(約19億3000万円)やダリの「幽霊と幻影」(約6億7800万円)などを購入したが、肝心の美術館建設は宙に浮いたまま。市は年に数回、展覧会を開いて収集品の一部を展示するなど「苦肉の策」を続けているが、大部分は市内のトランクルームなどに眠っているという。(共同)
[2006/1/16/09:05]