ヤス総監督、静岡FC黒星始動にゲキ
静岡FCの三浦泰年テクニカルアドバイザー(TA)兼総監督(40)が「勝負師魂」を注入した。新チーム初の練習試合として静岡産大と対戦し、0−2で敗れた。三浦総監督は勝負に負けたことで悔しさ全開。練習試合でも勝っていくことの重要性を訴えた。同時に高田昌明DF兼監督(32)は戦力把握を進め、個々の技術の高さには手応えも得ていた。
勝負師が、静岡FCに足りなかった「勝負にこだわる姿勢」を植え付けた。1日に始動したばかり、毎日がフィジカル中心で、紅白戦もやっていない中で臨んだ初実戦だった。まだチームらしさを求める段階ではないが、三浦総監督は結果にこだわった。
「オレは負けるのが嫌い。せっかく前半ガチンコで来ていたので、勝負にこだわるようハーフタイムにも言ったんだけど、結果として負けた。言い訳無用だよ」。悔しさをにじませ、試合後のミーティングでも「勝利」へどん欲になることを訴え続けた。
静岡FCは過去4年間、あと1歩のところでJFL昇格を逃し続けてきた。東海リーグを圧倒的な強さで勝ちながら、全国の大一番で勝ちきれない弱さがあった。この日、ゲーム主将を任されたMF長友耕一郎(23)は「確かに勝ちにこだわる姿勢が静岡FCには足りなかった。ヤスさんとは福岡時代にプレーし、熱い気持ちは分かっている。みんなが理解すればもっと強くなる」と真摯(しんし)に受け止めた。
もちろん収穫はあった。試合では右DF金や、J経験者のFW田中、下司らが個で打開し、好機もつくった。メンバー24人中故障者3人以外は試すことができた。元京都の187センチFW田中は「パス回しの練習すらしていないのでこれから」と話し、高田監督も「戦術を深めればもっと良くなる」と手応えをつかんでいた。
結果には不満な三浦総監督も「100点満点中まだ10点くらいで、手放しで喜べる状態ではないが、選手の特徴を把握できたし、みんなファイトしていた」と最後は笑顔も見せた。JFL昇格を請け負った勝負師が、1つずつチーム改革をしていく。
[2006/3/13/11:36 紙面から]
写真=敗れて厳しい表情を見せる三浦総監督
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