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2004/07/05
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絶対に負けられない戦いと暑さ
テレビ朝日サッカー中継プロデューサー:谷口洋一
絶対に負けられない暑さがそこにはある−。アジア杯で日本代表が1次リーグを戦う中国・重慶は、武漢・成都とともに「中国三大火炉」の異名をとる都市だそうです。「火炉」とは「ストーブ」という意味で、広い中国の中でも最も暑い3つの街に数えられています。7月下旬の気温は40度を超えることもザラという話を聞いています。
テレビ朝日では、アジア杯の日本代表の全試合を中継しますが、テレビ中継にとっても暑さは大敵で、高温多湿の環境では放送機材が音を上げてしまう場合もあります。入念にテストをしなければなりません。五輪代表の山本監督ではありませんが、機材も「暑熱対策」が必要なのです。
暑さということで思い出すのは、3月のシンガポール戦です。赤道直下の国では、じっとしていても汗が噴き出してきます。私は、中継ブースで指示を出していたのですが、ヘッドセットの中に汗が入り込んできて、タオルでぬぐいながら仕事をしたのを覚えています(機材がちゃんと動くかという冷や汗もかいていましたが・・・)。冗談抜きで、タオルを絞れるぐらいの汗をかきました。
日本で画面を見ていたみなさんには、日本代表の戦いは不甲斐なく見えたことでしょうが、現場で仕事をした私は「こんな中で試合をする選手はすごいな」という感想を持ちました。アジア杯の1次リーグでは、オマーンやタイなど暑さに強い国と対戦します。本来なら実力差のある相手ですが、暑さのせいで(おかげで?)楽な試合にはならないでしょう。スリリングな試合になるのではないでしょうか。
さて、冒頭のフレーズは、テレビ朝日のサッカー中継のキャッチフレーズ「絶対に負けられない戦いがそこにはある」のパロディーですが、最近、この手のものをあちこちで耳にします。関係者としてはうれしい限りです。
もし、サッカーファンのお子さんがごはんを残すようでしたら、頭ごなしにしかるより、「絶対に残せないごはんがそこにはある」などと言う方が効果があるかもしれませんよ。あるいは、サッカー好きの彼女とのデートに遅れたときには、「絶対に起きられない朝がそこにはある」と言えば、場が和むかもしれません。みなさん、どんどん使ってみて下さい。サッカーが縁で、日本中でそういう言葉遊びが行われるとしたら、それはそれで素晴らしいことですよね。
それでは、7月の日本代表の「絶対に負けられない戦い」をお楽しみに。
谷口洋一(たにぐち・よういち)

1970年(昭45)11月24日、大阪府生まれ。大阪・茨木高−早大を経て93年テレビ朝日入社。プロ野球中継担当を経た後「Get Sports」「NANDA!?」などの立ち上げにたずさわる。現在はサッカー中継プロデューサー&「やべっちFC」プロデューサーを兼任。HPはhttp://www.tv-asahi.co.jp/sports/
◇昭和45年会 選手やマスコミなどの垣根を取り払って集まって結成されている懇親会。会長は名古屋DF秋田豊。昭和45年生まれが原則だが、多少の前後は認めている。特に女性会員については、年齢未公表の人が多いため(怖くて)確認できない。
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