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【大邱(韓国)4日=村上幸将】ジーコジャパンが「戦国時代」に突入した。大邱W杯スタジアムで行われた全体練習終了後、DF三都主アレサンドロ(28=浦和)が居残りFKを敢行し、主力組の多くが危機感を口にした。3日の中国戦はFW田中達、DF茂庭が初ゴールを決めるなど、アテネ五輪組が躍進。ジーコ監督も7日の韓国戦の先発について明言を避けた。韓国と北朝鮮が引き分け、日本の優勝はなくなったが、代表に新たな戦いの火ぶたが切って落とされた。
全体練習が終了し、周囲がストレッチをする中、三都主は約20分もの間、1本1本確かめるように黙々とFKを蹴り続けた。練習を終えた三都主は、厳しい表情で危機感を口にした。「いい選手が、どんどん出てきている。自分もレベルアップしないといけない。そうしないとメンバーから外れる」。MF遠藤も「強い危機感を感じてやっている。ただ僕らが頑張ればチームの底上げにもつながる」と本音を吐露した。
主力組が危機感を抱いたのは、中国戦だった。ジーコ監督がメンバーを総入れ替えし、控え組が先発。その中、招集2戦目の田中達が、後半42分に同点弾を決め期待に応えた。同14分の1点目も、阿部の鋭いFKのこぼれにDF茂庭が飛び込みゴール。勝てなかったが、アテネ組が自力で今大会初得点、勝ち点を挙げた。
一方大黒、玉田のFW2人は、後半21分にFW巻、MF本山に代わったが、そろってシュート0。また同29分に村井と代わった三都主も、2分後にイエローカードを受けるなど、主力組にはいいところがなかった。試合には出なかったが、中盤の定位置をほぼ獲得したかに見えた小笠原も安心はできない。後半21分、本山に代わりトップ下に入ったのはFWの玉田だった。
本来なら国内組中心の今大会、そして17日のイラン戦に向けチームを引っ張る立場のはずだった。「FWが大きくないんで、足下にパスを出した方が有効。つないでコンビで崩したい」(小笠原)と、2トップがだれでも変わらない攻撃のイメージができていた。しかしジーコ監督は「韓国戦のメンバーは明日(5日)以降考える」と話し、17日のイラン戦を含め、定位置争いは混沌(こんとん)としてきた。
勢いか、実績か。「グランドの中は関係ない」と虎視眈々(たんたん)のアテネ組。「代表が進化して強くなることが目的」と話すGK川口ら主力組もポジションを明け渡す気は毛頭ない。今大会は、ドイツへのメンバー構成という意味でも、大きな転機となるかもしれない。
[2005/8/5/09:19 紙面から]
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