リオデジャネイロ五輪女子マラソン代表の伊藤舞(大塚製薬)が、士別ハーフマラソンに出場し、1時間13分31秒で優勝した。

 五輪前最後の実戦を終え「しっかりと準備できていることを確認できた」と順調な仕上がりに笑みを浮かべた。

 5月下旬から北海道で合宿し、50キロ走などの強度の高いトレーニングを積んできた。海沿いで風が強くなる可能性があるリオのコース対策の一環で体幹も強化し、フォームが安定した。河野匡監督は「練習としては百点満点」と評価した。

 月末に米国に渡り、最終調整に入る。2011年と15年に出場した世界選手権では、大舞台で実力を発揮する難しさを痛感し、伊藤は「自分の力を出し切ること」がリオ五輪での最大の目標だという。8月14日の本番に向けて「仕掛ける勇気を持ってレースを動かす準備をしたい」と意欲をのぞかせた。