東京オリンピック(五輪)・パラリンピック大会組織委員会の森喜朗会長(83)は3日、日本オリンピック委員会(JOC)の臨時評議員会でのあいさつで、「オリンピックはどんなことがあってもやります。無観客ということも当然想定しながら、いくつかのシミュレーションをしています。また、その無観客でもいくらでも細かいことはあります」と五輪本番の開催条件に触れた。

今年の3月で東日本大震災から10年目を迎える。「原点は東北の震災から始まったこと。被災した人を元気づけましょうということがオリンピックの最大の目標だった。それを忘れて、コロナコロナと、コロナだからやめちまえと。そうじゃないと思います」と熱弁した。

またこの日の評議員会では、競技団体の運営方針「ガバナンスコード」に沿って女性理事の割合を40%以上にする方針が確認された。これを受け、「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかります。女性は競争意識が強い。誰か手を挙げると、自分もと思うんでしょうね、それでみんな発言するんです」と私見を述べる場面もあった。組織委については「女性は7人くらいおられますが、みんなわきまえておられます。お話もきちんと的を射ています」と説明した。