オリンピック(五輪)史上初の延期が決まったが、聖火は日本にとどまることになった。

24日午後8時から安倍晋三首相、国際オリンピック(IOC)のトーマス・バッハ会長らが電話で会談し、新型コロナウイルスの感染拡大により東京五輪(オリンピック)を1年程度延期することで合意。年内は不可能とし、遅くとも来夏までに実施することになったが、都内で午後9時50分過ぎから会見した東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長(82)が、「聖火は日本にとどまることになった」と説明した。

26日から福島でスタートする聖火リレーはいったん、中止になる。決定していたランナーについては、武藤敏郎事務総長(76)は「ランナーの方々は当然、走っていただく資格を持って、その準備もして期待されていたと思う。延期の日時が確定して、リレーが再開される時はいまのランナーに優先的にリレーできるように配慮したい」と述べた。

森会長は聖火の保管場所については、「当面福島に置くことになるでしょう」と方針を示した。電話会談後に安倍首相が提案し、福島県の内堀知事にも電話で連絡したという。