笠原亮(40=静岡)が逃げ切って今年初、通算57回目の優勝を飾った。2着には岡部大輔、3着は長谷川雅和が入った。金子龍介は転覆で失格となった。

危なげなかった。スリットはほぼ横一線。笠原は他艇の攻撃を寄せ付けず先マイに成功、後続にどんどん差をつけて逃げ切った。「前検から良かったと思います」と相棒に感謝した。

屈指のテクニックを誇る強豪だけに、昨年11月の浜名湖以来優勝から遠ざかったことに納得がいかなかった。だが、今節は前検から手応えをつかんだ。駆る20号機は住之江攻略に最も必要な回り足が抜群。レースに集中し、優勝を勝ち取った。「いいエンジンを引けて良かった。これをいいきっかけにしたい。いいエンジンでなくても、しっかり戦いたい」と今後を見据えた。次節は29日からの常滑企業杯。笠原の絶品ターンから目が離せない。【奈島宏樹】