日刊スポーツ杯が開幕した。井上辰也がゴール前鋭く伸びて、待望の今年初勝利を挙げた。

 小原周祐が逃げ、篠原英雄が番手まくりを敢行。井上が最後に抜け出し、3連単は21万円超えの波乱となった。「ずっとやることはやっていたから。練習とかもこれ以上何するの? ってくらいやっていた。自転車も、今年だけでもう4台目ですよ」と、やっと出た結果に感慨深げだった。

 引退が明らかになった師匠の本田晴美への感謝の勝利にもなった。「去年くらいから聞いていた」と、しみじみ語った。準決は九州の3番手。昨年8月以来の決勝を狙う。