絶対王者・高橋貢(44=伊勢崎)が上州決戦を制し、4年ぶり5回目の大会優勝を飾った。自己の持つ最多優勝記録を187に伸ばした。

 枠順の差が明暗を分けてスタートで決着がついた。「隣の(鈴木)圭一郎君が早く、周りを見たら他に来ていなかったので2番手で出られればと思った」(高橋)。スタートは2枠の鈴木が出かかったが、高橋が1枠から突っ張り1周1角は先頭で進入した。2周回からは鈴木と永井が、激烈な2番手争い。「1周してモニターを見たらかなり離れていた。滑らせないようにペースを守って走った」。

 4周回には独走態勢に持ち込んで、あとは後続との差を広げるばかり。「乗り替わってから以前の悔しい思いから開放された。今年は地元で頑張れているので、大きな目標としてSGを迎えられる」。高橋は当地SGオートレースGP(9月19日開幕)に弾みを付けた。【海老原実】