鈴木誠が山賀雅仁のまくりを懸命に追走して2着に入り、決勝行きを決めた。

 戦前の山賀は「先行7割の組み立て」と話していたが、レースは残り3割のまくり。引き揚げてきた鈴木は「ひでぇ3割だよ~」と、恨み節で周囲を大爆笑の渦に巻き込んだ。それでもワンツー決着に持ち込むあたり、仕上がりは万全だ。東出剛杯は過去決勝2着が最高着順。「抜ける気がしない。しかも、その前に加賀山もいるし」と苦笑いしていたが…。高校の先輩で戦友だった東出さんに力を借りて、こん身のVゴールを目指す。