「ROAD TO ダービー」の第2回は、シリーズを展望する。近況は「優勝=パワー機を引く」という抽選運が大きな鍵を握る。その点以外では地元福岡勢に地の利のアドバンテージがある。特に10月の住之江G1を制して勢いに乗る篠崎元志、福岡SG優勝2回の瓜生正義らがV争いをけん引する。

 福岡のSG開催は菊地孝平が優勝した14年6月のオールスター以来、約2年半ぶり。福岡SGで衝撃的だったのは11年8月のメモリアル、優出6人全員が九州勢で、うち5人を福岡勢が占めたこと。「パワーの裏付けがあってこそ」の前提はあるが、コース対応が難しいとされる水面は「地の利」の重要性を、あらためて感じた。

 V筆頭候補は、その地元勢から篠崎を挙げる。10月の住之江G1を勝った勢いは大きい。地の利に加え、初日ドリーム戦シードの利点も評価したい。実績は瓜生がトップ。福岡SGを2度制した相性で迫る。今年は好調モードが続く岡崎恭裕も好勝負。伏兵では今年、徳増秀樹と年間最多勝を争っている渡辺浩司の動向も注視したい。

 初日ドリーム戦は(1)平山智加(2)石野貴之(3)笠原亮(4)井口佳典(5)池田浩二(6)篠崎元志。女子初のDR1号艇をつかんだ平山は、女子3人目のSG優出が注目される。

 賞金争いも佳境に入り、グランプリ出場ボーダー近辺の18位毒島誠、19位魚谷智之、20位白井英治、21位原田幸哉、22位辻栄蔵(20日現在)らも勝負が懸かる。【窪寺伸行】

※明日は「水面特徴」