準決12Rをバックまくりで決めた脇本雄太だが、いつもの笑顔はなかった。

 中川誠一郎を競らせてしまったことで後味の悪さもあったはずだ。ただ「あのままホームで行けば自分か中川さんが大槻(寛徳)さんに絡まれるかも、と思って」と危険を察知しての判断だったようだ。「珍しい? いや、空いてたから。あれは降りますよ」と記者陣を笑わせていた。「寛仁親王牌の疲れが抜け切ってはいないけど、体は動いてはいますね」。万全とはいかないが、納得のレースは出来ているようだ。