予選9Rは地元の武藤龍生(25=埼玉)が、目標不在のアクシデントを乗り越え、3着で準決進出を決めた。

 絶好の目標だったはずの山岸佳太が、急性胃腸炎のため当日欠場。武藤はいきなり自在戦を余儀なくされた。「(山岸の)欠場でテンションが下がっちゃいました」と、苦笑いで本音を口にした。それでも、自在で活路を開いたのは間違いない。同レースを制した八谷誠賢の番手奪取に成功すると、直線しぶとく伸びての3着。「地元だから何とか権利だけはと思って。最近は人の後ろを回って決勝に乗れているけど、自転車の感じがいいし余裕も出ている」と納得顔。3場所連続での決勝行きが見えてきた。