地元の早川清太郎(34)が、8周回を独走し完勝した。G1は12年伊勢崎のムーンライトCC以来、2度目の優勝となった。

 一瞬で勝負を決めた。神経を研ぎ澄ましてスタートを切り、最初のコーナーで早くも先頭を奪う。「0オープンだし、すごく集中していった」。トップタイムの試走27をたたき出した車が、心地よい音を響かせながら加速する。激しい2着争いを尻目に、独り旅の1着ゴールだ。

 エンジンは高レベルを維持していた。最後の一手はリング交換とフォーク調整。「ずっといいので、スタートさえ切れればと思っていた」。思惑通りのレースとなり、8周回を堪能した。「意外と短かった」と笑みがはじけた。

 優勝戦出場選手インタビューでは「皆さんの声援でぬれた走路を完全に乾かしてほしい」とファンに訴えた。未明までの雨で発表はぶち走路だが、良走路に近い状態に回復。天候も味方につけた。「今年最初にとれたので、目いっぱい頑張りたい」。新春Vを飛躍の第1歩にする。【天野保彦】