決勝トーナメントに進出したU-21(21歳以下)日本代表で、DF遠藤航(21)の万能性が重宝されている。所属の湘南では3バックの右を任されるが、手倉森ジャパンでは3つのポジションを経験。17日のイラク戦はアンカーで先発し、21日のネパール戦はボランチ、最後は本職のセンターバック(CB)に入った。

 22日に仁川市内で行った練習では、山中、室屋の両サイドバックとCB西野、ボランチ原川が負傷で別メニュー調整。より遠藤への依存度が高まりそうで「いろんなポジションをできるのは強みだし、成長もできる」と前向きに取り組む。

 湘南は、早ければ今日23日の京都戦で史上最速のJ1昇格が決まる。前回昇格した12年もU-19アジア選手権(UAE)に参加していて立ち会えなかった。「またです…」と笑いながらも「チョウ監督には『決めちゃってください』とメールしました。自分は代表で成長して帰って、J2優勝に貢献できれば」と今大会に専念する。(仁川=木下淳)

 ◆遠藤航(えんどう・わたる)1993年(平5)2月9日、横浜市生まれ。南戸塚中から湘南ユース。高校3年時の10年に2種登録でプロデビュー。J1通算23試合4得点、J2通算96試合15得点。家族は妻と1男。178センチ、75キロ。利き足は右。血液型O。