日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督(64)が妥協を許さぬ「超管理サッカー」で、W杯行きのキップを勝ち取る。25日に東京・本郷のJFAハウスで、9月に行われる18年ロシアW杯アジア最終予選2試合のメンバーを発表した。

 ハリルホジッチ監督は、FW浅野拓磨(21)の所属先が決まらない状況を嘆いた。アーセナルに移籍したが英国の就労ビザが下りず、リオデジャネイロ五輪後はロンドンでなく日本へ一時帰国したことに触れ「FWの中で最も難しいのが浅野です。誰が日本に帰ってこいって言ったのか分からないけど、休めと言われたようですね」と話した。

 直接ベンゲル監督と電話で話し、「日本でなぜ15日も20日も休まなければいけないのか」と理由を求めたという。そして「彼が日本で残らざるをえない状況だったので、いろいろ環境を整えてトレーニングはみっちりとしました」と手厚くサポートした。

 五輪の大舞台でも2得点した浅野について「若さで情熱をもたらして欲しい。将来A代表に新しいものをもたらす可能性はかなり高い」。大きな期待をかけるからこそ、中ぶらりんの状況を懸念した。