28日にW杯アジア最終予選のタイ戦(埼玉)を控える日本代表は27日、試合会場の埼玉スタジアムで午後5時半ごろから練習を行った。冒頭の約15分間が公開され、選手はランニングなどで体を動かした。その後は2チームに分かれて実戦形式の練習を行ったと見られる。

 右サイドバックで主力のDF酒井宏樹(26=マルセイユ)は練習後の取材に応じ、「うしろが90分引き締められればいい試合になると思う。W杯のチケットさえ取れればいい」と引き締まった表情を見せた。23日のアウェーUAE戦に2-0で勝って貴重な勝ち点3を手にしたが、気持ちに緩みはない。「1個目のUAE戦でつまずいてしまった。勝ち点3を取らないとさらに厳しい状況になる」と危機感を忘れていない。

 UAE戦で右サイドの前線に立ったFW久保とは長く練習を積んできたわけではないが、ここまでうまく連係が取れている。「お互い信じ合うしかないし、僕のやり方やうしろからの組み立ても変わらない」と力強く語った。W杯切符をたぐり寄せるため、持ち味の鋭いクロスでタイ守備網を切り裂く。