得点への執着心が、なかなか高まらない。短期合宿を打ち上げたU-22日本代表の関塚監督は「形はつくるが、ミスでシュートまでいけないところがある。前(攻撃)の選手の、シュートの意識を高めていかないと」と、以前からの課題をあらためて口にした。

 13日の練習試合では、主力の宇佐美貴史(18=G大阪)と新顔の原口元気(19=浦和)がそろって攻撃的MFで出場。だが、連係から崩してシュートに持ち込む場面は少なかった。全日本大学選抜戦の2点は、CKを起点とした実藤の得点と、ミスを突いた永井龍(19=C大阪)のゴールだった。

 五輪2次予選の相手が決まり、今回の合宿は攻撃のコンビネーションを高める狙いだった。それにもかかわらず12日の紅白戦ではシュートがほとんどなく、監督がプレーを止めて選手たちに積極性を促す場面もあった。

 攻撃を引っ張る存在として期待の高い宇佐美も「最後のところまでは持っていけているけど、フィニッシュの部分。チームとしても個人としても課題」と反省した。課題克服には、時間がかかりそうだ。