日本代表の岡田武史監督(51)がJ1全チーム行脚で代表候補を再吟味する。この日、大宮‐名古屋(NACK)を視察。終了間際に会場を後にしたが「このカードはこれまで見ていなかったから。全チーム見ようと思っている」と、J1全18チームの視察を宣言した。代表は21日に千葉県内で合宿をスタートさせる。「30人は呼ぼうかなと思っている。選手はコロコロ代えるわけではないが、出入りはある」と明言した。

 1月の鹿児島・指宿合宿からオシムジャパンのメンバーを中心に戦ってきたが、W杯予選の日程が6月まであくことから、チームの活性化を狙う一方で、新戦力も積極的に試す。「脱オシム」及び「オレ流」を宣言後の初視察で、あらためてその決意を口にした。

 この日は「玉田はいいプレーをしていたね。ナラ(楢崎)も良かったと思うよ」と名古屋の代表2人のプレーに満足げ。注目の新戦力発掘にも「気になる選手は少しはね…、個人名は言えないけど」と選手名は明言しなかったが、好感触を得たようだった。

 一方で名古屋のストイコビッチ監督とも談笑。「いろんな話をした。天才も悩んでいるんだな。いろいろ考えているんでびっくりした」。バーレーンに敗れ苦悩した自分と、天才プレーヤーといわれたストイコビッチ監督を重ね合わせ、新たな刺激を受けていた。