岡田監督が、来年1月のアジア杯予選で、柏GK菅野孝憲(24)を試す。攻守の切り替えの速さを繰り返し強調した同監督が、素早いフィードで攻撃の起点になるプレーをモットーとする菅野をリストアップしたことが12日、分かった。同20日のイエメン戦、28日のバーレーン戦でテストし、戦力と判断すれば、その後のW杯最終予選にも招集する可能性が出てきた。

 昨季J新人王を獲得した菅野は、速い反応と両足からの正確なキックが持ち味。左右からそれぞれ2種類のキックを使い分け、味方に正確なボールを届ける。「10人+GKとは考えない。常にフィールドの1人としてアシストを狙っている」と、守備から攻撃へ切り替える際の、最初の1人目と認識している。

 179センチと、GKとしては小柄ながら、ハイボールにも強い。「身長は数字にすぎない。クロスボールに対して最短距離でキャッチポイントにいけば、負けることはない」。最短距離を追求するため、居残り100本キャッチが日課となった。代表GKの座は、川口-楢崎のベテランに、川島-西川の若手が挑戦する図式が続いている。その構図に、攻撃的GK菅野が割って入る。