<国際親善試合:日本0-4ブラジル>◇14日◇シンガポール国立競技場

 日本(FIFAランク47位)は、ブラジル代表(同6位)に惨敗を喫した。ハビエル・アギーレ監督(55)は、ジャマイカ戦から6人を先発メンバーから入れ替えたが何も出来ず、ブラジルFWネイマール(22)に4ゴールを許した。

 ブンデス得点王の日本代表FW岡崎慎司(28=マインツ)が前半から孤軍奮闘した。大きなチャンスが2度訪れた。まずは前半35分、酒井の右クロスをニアでヘディング。さらに後半10分には、田中からのパスで右サイドを抜け出すと、角度のない位置から右足シュートを放った。ゴールポストを直撃し一矢報いることはできなかった。自身2度目のブラジル戦でゴールを奪えず「2回のチャンスで決めるのか決めないのかで自分の価値が証明される」と悔しがった。

 本田、長友が先発から外れ、香川が離脱する中、数少ない海外組選手としてセンターFWに入った。押し込まれることは予想しながらも、中央で起点をつくり、機を見てゴール前に飛び込んだ。それでもネイマールの1人舞台にやられ「ネイマールを削りにいくくらいの選手がいなかった。あそこをつぶさないと。見ているだけでは厳しい」と、プレー面での激しさが足りないと、感情を表に出していた。