日本代表MF長谷部誠主将(30=フランクフルト)が、センター試験9割超えを目指す!

 15日、ホンジュラス戦から一夜明け、調整メニューを消化した後は子どもたちにサインをして終えた。

 ホンジュラス戦では「1、2回しかやったことがない」という、ほぼぶっつけ本番だったアンカーを無難にこなし、ピッチの真ん中で存在感を見せた。相手の攻撃の芽をつみ取る仕事のほかに、パスで攻撃のリズムを作る現代サッカーでは重要なポジションになる。

 後ろを振り返ればDFしかおらず、1つのミスが命取りだ。「守備だけじゃなく、攻撃でも重要。90%のパス成功率が必要になる」。より精度を高め9割を超えれば合格点だ。

 試合前にVTRを見て傾向と対策のために参考にしたのは、元スペイン代表MFシャビアロンソ(32=Bミュンヘン)。9月27日のケルン戦では、1試合で175本のパスを通しリーグ新記録を達成している(ブンデスリーガ公式HP)。「アンカーのイメージがなかったので、プレー集を見ていた。理想にはピルロも。ゲームを組み立てられて守備力もある選手が理想」と目標を掲げた。

 アジア杯へ向けて、次はオーストラリア戦。「監督から与えられるのは攻撃のヒント。自由が与えられている分、責任もある。いい競争をして成長したい」と話した。アンカー長谷部が、最終試験で模範解答を見せる。【高橋悟史】