ランニングマンが勝利を呼ぶ。「今年はめっちゃ走ってます!」と走行距離&スプリント数でチーム上位の成績を残す仙台のDF石川直樹が、今日29日のホーム新潟戦勝利を誓った。「去年までと比較にならないほど走りに関した数字が良い。明日もたくさん走って好機を演出し、連勝したい」と足首を鳴らした。

 左サイドを駆け上がる30歳。「この年になってもいろいろとやりたいなと思って」とシーズン前から新たな挑戦をスタートさせていた。これまでオフ期間は「大みそかと元旦しか休まず体を動かし続けていた」が、今年は全体始動日1週間前まで自主練もなし。あえてサッカーと切り離れた日々を送り「頭をすっきりさせ」キャンプインすると、自然とコンディションは上向きだった。今季就任の福永新コーチの指導も影響し「(今季から)走った先でつぶれ役になったりシュートも意識して打っている」(石川直)と、新境地を開いた。守備やクロス配球にも、さらなる磨きをかけ「サイドバックの新たな面白みを見いだせるようになった」と、充実した様子で振り返る。

 石川直は「新潟がどう来てもボールを持つ時間を増やし攻撃のバリエーションを出していけるように。(J通算200試合出場達成となる)シンゴ(富田)のためにも勝ちたいですね」と気合を入れていた。【成田光季】