J2横浜FCのFWカズ(三浦知良、49)が、試合中相手選手と接触し、左足を負傷した。先発出場したが、前半のみで交代。「予定だと60分から70分間は出るつもりだったのですけれど、左足の親指を切ったのと打撲があって、(途中交代し)残念だった」と悔しがった。

 負傷箇所は、足を覆うスパイクが裂けるほど。交代直後から氷水で足を冷やして処置したが、試合後も出血や腫れがあるため、今後は負傷箇所の様子を見ながら調整する見込み。11日には元日本代表監督の岡田武史氏(60)がオーナーを務めるFC今治との練習試合が注目されており「まだ(出られるかは)分からない。走って痛くなければやれるとは思う」と話したが、欠場する可能性も出てきた。ケガが長引けば、50歳の誕生日を迎えるJ2開幕の松本戦(26日、ニッパツ)出場も不安な状況となる。

 プレーでは4日のDAZNニューイヤー杯・鹿島戦出場時よりも前を向けた。左右両サイドに流れてボールを受けると、またぎフェイントなども披露。それでも、まだまだ納得していない。「守備的な部分の手応えはあるのですが、攻撃での連係はもっとやらないと。ペナルティーボックスに入るところでのバリエーションを加えて、意思の疎通を高めないといけない」と強調した。

 また、スペイン1部セビリアからC大阪に復帰し、3本目で同じピッチに立った日本代表MF清武弘嗣(27)に関し、「世界レベルが加わることは素晴らしい。ファンを引きつける選手」とたたえた。「まだまだコンディションが整っていないと言っていましたが、Jリーグを盛り上げてほしい。(J1とJ2で)カテゴリーが違うから言えることだけどね」と笑顔。清武、MF柿谷と肩を組んで報道陣に写真撮影を求めるなど、サービス精神も旺盛だった。【鎌田直秀】