J2横浜FCのFWカズ(三浦知良、49)は22日、4針縫った左足親指の抜糸をしないまま、J2開幕戦に臨むことを明かした。横浜市内で午前と午後の2部練習をこなし、「(20日に)抜糸する予定だったけれど、先生が『違和感がないならこのまま行った方がいい』ということだった。試合をするので万全を期して。蹴ったりしても、もう痛みは大丈夫です」と説明した。

 8日のセレッソ大阪戦で負傷して宮崎合宿を途中離脱。15日に復帰後は、体力強化が中心だった。19日に完全非公開で行われたJ3SC相模原との練習試合では、約65分間出場。今季初得点を決め、周囲の心配を払拭(ふっしょく)した。この日も午前はフィジカルメニューで懸命に走った。「トレーニングしてきて、先週はちょっと疲れていたけれど、あとは開幕に向けて準備するだけ」。

 ただ、午後のシュート練習では左臀部(でんぶ)の張りを訴え、途中で打ち切った。「無理しても仕方ないしね。大丈夫だと思うよ」。勝手知ったる自分の体だけに慎重を期し、アイシングなどの治療も施した。

 開幕戦チケットが完売間近など盛況だが「まだ気持ちはいつもと変わらない。今から高ぶっていたら疲れちゃう」。“イト”と“ハリ”とも、うまく付き合いながら、心と体を26日につなぐ。