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コラム「“チームnikkan”のアメフト講座 〜フットボールの楽しみ方〜

秋の夜長は「フットボール映画」でもいかが??/高橋かおり

 秋も深まり、プレーオフ進出やボウルゲーム出場をかけた緊張の試合が続く季節となりました。が、今回は肩の力を緩めるようなお話をば。

 米国にはフットボールを描いた映画がたくさんあります。チームや選手が苦難や不祥事を乗り越え、栄冠を勝ち取る作品(実話多し)としては「ルディ」、「タイタンズを忘れない」、「炎のタッチダウン」等。内幕物には「エニー・ギブン・サンデー」、「ザ・エージェント」。ほかにも有名どころで「ジョーイ」、「ザ・ロンゲスト・ヤード」。日本ではラブ・コメディとして宣伝されていたジョージ・クルーニーの監督主演作「かけひきは、恋のはじまり」は、原題が「レザー・ヘッズ」=皮製ヘルメットをかぶった人たち=で、1920年代の創生期プロフットボールリーグの話が主軸でした。

 作品の好き嫌いは別として、挿入される試合シーンの迫力にはいつも感心させられます。そんな中、「フットボール映画と言えるのか!?」という異色作を日米それぞれ1本ずつあげたいと思います。

 米国代表は「フラッシュ・ゴードン」(1980年)です。著名なコミックの映画化であり、サウンドトラックをクイーンが担当したことでも知られていますが、見てびっくり、フラッシュの本職はニューヨーク・ジェッツのQBなんですね(原作はイェール大のポロ選手)。得意技は敵の足元に投げ込むパス、ほとんど銭形平次です。長めの金髪という見た目がなんとなくジョー・ネイマス(注1)をほうふつさせるところもご愛嬌(あいきょう)です。

 日本からは「エレキの若大将」(1965年)。加山雄三演じる主人公は「京南大アメリカン・ラグビー部」のスター選手。アメラグという言葉に時代を感じます。諸事情あって大金が必要となった主人公は、バンドを組み、勝ち抜きエレキ大会に出場し見事優勝。何がすごいかというと、エレキ大会会場の日光から、国立競技場と思しき試合会場へヘリコプターで降り立ちタッチダウンするところ。「あんたはディオン・サンダース(注2)か?!」と、突っ込みを入れたくなります。フォアード・パスが浸透していなかった時代とあって、試合シーンは両軍合わせた22人が右往左往しているだけに見えますが、空撮も駆使したなかなか迫力のあるものです。

 シリアス物で涙するも良し、大いに笑うも良し。ルールが分からないから・・・と嫌わず、何かの折にこれらのタイトルを見かけたら、ちょっと目を向けてみては?

 注1)ニューヨーク・ジェッツが第3回スーパーボウルで優勝した時のQB。毛皮のコート姿や豪華な車でスタジアムに乗り込み、ブロードウェー・ジョーの異名をとった。
 注2)NFLとMLBの兼任選手、複数のチームで活躍したDB。アトランタ・ファルコンズ時代には同地ブレーブスの外野手で、ヘリコプターを使って昼夜掛け持ち出場し話題を呼んだ。

高橋かおり(たかはし・かおり)
1987年日刊スポーツ新聞社入社、総務局勤務。93年1月のライスボウル、正月呆けの頭でぼーっとテレビを眺めていていきなりルールが理解できた気になり、スタジアム通いを始める。94年12月、これまたテレビで見ていた甲子園ボウルで立命館大学の天才QB・東野稔に惚れ込み、秋の関西通いを始める。08年はアリゾナ・カーディナルスのWRフィッツジェラルドに夢中になるも、優勝を願うのは常にタンパベイ・バッカニアーズ。忘れられない試合は95年立命大-京大@西宮球場、98年立命大-京大@長居陸上、00年のNFCチャンピオンシップ、タンパベイ@セントルイス(これはテレビ)。

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