8月の陸上世界選手権(ロンドン)の男子マラソン代表入りが有力な川内優輝(29=埼玉県庁)が、日本陸連から参加の打診を受けていた3月下旬から約3週間ニュージーランド(NZ)で行われる強化合宿を辞退したことが2月28日、分かった。

 川内は15年に「入るより入らないメリットの方が大きい」と話し、ナショナルチーム入りを辞退。関係者によると、今回は短期間の参加を前向きに考えていたが、埼玉・久喜高の定時制職員としての勤務が、年度末から新学期にかけて多忙なため、海外への移動時間も考慮して不参加となったという。

 今回のNZ合宿はマラソンの足作りがテーマ。3代目「山の神」こと神野大地、今年の箱根駅伝2区区間賞を獲得した神奈川大の鈴木健吾、別府大分毎日マラソン3位の木滑良と、東京五輪に向けた若手有望株3人が参加する。